2020/01/25 16:30
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Grain of Light, Cup and Saucer ”ひとつぶの光からはじまる”

小さな光の粒がいくつもあるこのカップ。
お茶をそそぐと、その粒がふわっと、でもそっと、カップの中に散らばる。
それらはお茶の中でゆっくりふわりふわりと漂い、少しずつ沈みながら、最後はカップの底に溜まる。
わたしたちはお茶と一緒にその光の粒を飲み干す。
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ARABIA RICE PORCELAIN / アラビア ライス ポーリセン・デミタスカップ&ソーサー
経年や伴う細かな擦れがありますが、使用感はほぼなく良いコンディションです
大きさ:カップ 直径7cm 高さ4cm ソーサー 直径11.5cm 高さ1.5cm
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Glasses 1 Less Than 7 ”虹になるには1つ足りないグラスセット”

このグラスにシダの花の雫を入れて、満月の日に月光浴させると虹の元ができる。
部屋の中に虹をかけようと、7つのグラスに雫を入れ、満月まで待つことにした。グラスたちはそれまで屋根裏の窓際に並べておく。明るい陽の光に照らされたそれらはとてもきれいで、またキラキラ喜んでいるようにも見えた。
そしてそのままいく日が過ぎ、明日は満月という日。
さあ、と、屋根裏に上ってみると、7つあったはずのグラスがが6つになっていた。
どこを見渡してもあと1つは見当たらない。
途方にくれてしまった。
6つじゃ虹はできない。
いったい1つはどこへ行ったのだろう。
この間、遊びに来ていたネズミに虹のことを話したから、1ついたずらされたのだろうか。
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ガラスのコップ6つのセットです
コップ
大きさ:直径4.5cm、底直径3cm、高さ5cm
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The Seeds ”(もうすぐうまれる)たね”

小さなたねの入った瓶をもらって帰ってきた。
何がうまれるか尋ねたけれど
「それはわからない」といい加減な返事をされた。
淡い色でフワフワの、さわり心地のよい毛のついたたね。
わたしはわくわくして、大事に大事に瓶に入れたまま、それからずっと置いておいた。
…のは10年前
結局なんにもうまれてくることはなかった。
フワフワのたねはずっとフワフワのままだった。
それとも知らない間にうまれて
うまれたものはどこかに行っちゃったのか。
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たねと秤量瓶のセット
大きさ:瓶 高さ6.5cm(蓋を含む)、直径5.5cm
※ たねは植えるものではなく、オブジェです。観賞用としておたのしみください。
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Cup in Milk ”ミルクの中ですっかり眠ってしまっていた”

このカップはもともともっと違う色だった。
わたしはどうもその色が好きになれなくて、ある時それをミルク瓶の中に放り投げ入れた。
そしてそのまますっかりそのことを忘れてしまった。
今朝ミルクを飲もうと注いだ時に、瓶からコロンと出てきたのはそのカップ。
「あ」
再び手に取ったカップは、すっかり色を変えていた。
ミルクのトロリとした白い色。
冷たさと温かさ、両方を持った、まさにミルクの白い色。
もしコーヒーを注いだら、きっとそのままカフェオレになる。
そう思った。
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カップ
大きさ:直径約5.8cm、高さ約5.5cm
日本製
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HARRY CALLAHAN. With an introductory essay by Sherman Paul

どこかで見たあの風景を
合わせたら
それはわたしだけの風景になる
いつか居た場所
すれ違ったかもしれない人
その手ざわりと漂う香り
すべて積み重ね
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HARRY CALLAHAN. With an introductory essay by Sherman Paul
Sherman Paul and more 著
1967年 初版
ハードカバー ジャケットなし
英文
サイズ:230×200mm
84ページ
コンディション:
カバーなし、ジャケット全体が経年に伴う汚れあり、本体ページにシミあり
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Threads floating in the Night Sky (spring) ”夜空に浮かぶ糸(春の空)”

真っ白な紡ぎたての糸と細い細い針を使って。
その夜は月の光もない真っ暗な夜で
星はより一層明るく輝き、一緒にいた猫も珍しくじっとそれを見ていた。
しかし風が吹きはじめ、糸がゆらゆらと揺れだした。
もちろん星は少しずつ動いていく。
おまけにわたしは眠くなってきた。
だからもう、そのまま空を切り取って
持って帰ることにした。
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紙に、春の夜空(もしくは年中)に浮かぶ星座を刺繍糸とビーズで作りました。
おおぐま座、うしかい座、かに座、しし座、おとめ座の5種類があります。
大きさ:縦10.5cm、横15cm
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